近年、日本を訪れる外国人観光客が、着物を着て街を散策したり記念撮影を楽しむ姿がよく見られます。しかし、観光地で貸し出されている多くの着物はポリエステル製で、本物の正絹着物が持つ魅力や伝統文化の深みを十分に伝えられていないのが現状です。
さらに、近年では日本国内でも、着物は冠婚葬祭や習い事を除いて着る機会が減少し、保管の難しさや高齢化により、多くの正絹着物が廃棄されている現実があります。
着物が日常生活から遠ざかっている最大の理由は、その「着ることの難しさ」にあります。初心者や外国人観光客にとって、複雑な着付けは大きなハードルです。また、フルオーダーの着物は製作に長い時間を要し、価格も非常に高いため、気軽に購入することは難しい問題もあります。
そこで私たちは、この課題を解消することで、より多くの外国人観光客に本物の着物を気軽に楽しんでもらえるのではないかと考えました。約1年の試行錯誤を経て、上下セパレート型のデザインを採用し、誰でも5分で一人で着られるリメイク着物を開発しました。
このリメイク着物は、廃棄される運命にあった正絹のアンティーク着物を使用しており、伝統美を保ちながら、簡単に着られる機能性を兼ね備えています。
廃棄予定の着物に新たな命を吹き込み、持続可能な形で次世代に伝える取り組みです。
リメイクを通じて廃棄物を削減し、持続可能な社会を目指します。
「着物を着る難しさ」を解消することで、外国人に本物の着物体験を提供し、日本文化の正しい魅力を発信します。
しろくま着物は「日本の伝統文化を現代に蘇らせ、世界に向けて和の魅力を発信する」ことを目指しています。「もったいない」の精神のもと、伝統の技と現代の技術を融合させた製品は、単なる観光土産を超えて、長く愛されるアイテムとして世界中の人々に届けられます。そしてこのブランドには2つのコレクションラインがあります。
このように「Shirokuma Kimono」プロジェクトは、単なる着物のリメイクにとどまらず、日本の伝統美と技術を新しい形で世界に発信する取り組みです。これまでの業界の枠を超え、各国、分野の皆さまと協力しながら、より多くの人々に日本文化の素晴らしさを広めることを目指しています。
ぜひ、私たちと一緒に着物の美しさを次世代へと繋げ、未来の文化交流に貢献していきましょう。